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『申請事例からみる 交通事故 後遺障害の等級認定』出版記念!
対談インタビュー 村松優子弁護士×小川貴裕弁護士

アディーレのノウハウが詰まった、交通事故案件の専門書籍!

交通事故事件の相談実績57,000人以上(※1)を誇るアディーレ法律事務所が、実務者向け書籍『申請事例からみる 交通事故 後遺障害の等級認定』を編集。
2022年4月の出版を記念して、今回、主な執筆担当である村松優子弁護士と小川貴裕弁護士の対談企画を実施しています。執筆期間約6年、総ページ数700を超える本書に込めた想いや、執筆秘話などについてお聞きしました!

はじまりは勉強会での“ある提案”
現場の目線で「認定」と「非該当」のポイントを探る

まずは出版のきっかけからお聞かせください。

小川弁護士

アディーレでは、交通事故事件を扱う部署の弁護士が集まり、定期的に勉強会を行っています。そこで「むち打ち損傷の認定基準について、一度整理したいよね」という話が出たことが、そもそものきっかけですね。

というのも、むち打ち損傷の後遺障害は、「認定」と「非該当」を分ける基準が非常に曖昧なので、「その基準を整理・分析してはどうか?」という意見が出たんです。

また、以前『たった1冊の本(※2)』を出版した際の経験やご縁から、「書籍として世に出せば、被害者の方のためにもなるのでは?」、「それなら、むち打ち損傷に限らず、後遺障害全般をまとめよう!」と、さらに企画が発展。専門家向けの書籍を多数出版している中央経済社にご協力いただけることになり、本書の執筆がスタートしたというわけです。

そうやって、最終的には全700ページを超える“大著”が完成したんですね!
一番注目してもらいたいポイントはどこですか?

村松弁護士

やっぱり、実際に取り扱った事故事件をもとに、細かく解説を行っているところです。その際に使用された後遺障害診断書や、実際の認定結果も併せて載せているので、とても参考にしやすいと思います。
アディーレは、本当に多岐にわたる案件をいただいているので、弁護士の方のなかには、本書で初めて知る症例も少なくないかもしれません。またよく取り扱うむち打ち損傷についても、新しい視点を得られるはずです。

あと、各所に入っている考察にもぜひ注目してほしいですね。アディーレのなかでも、特に交通事故に詳しい先生方が、それぞれの経験をもとに執筆してくださっているんです。チェック作業をしていた私自身も、「こういう条件でも後遺障害が認定されることってあるんだ!」など、新しい発見がありました。

小川弁護士

そうなんですよね。私が執筆を担当した箇所にも、「こういった点に気をつけておけば、もっとスムーズに手続ができたのに…」といった、自分が過去に経験したポイントを余すところなく盛り込みました。

村松弁護士

後遺障害の認定基準って、記載が非常に抽象的なんですよ。たとえば、「局部に神経症状を残すもの(14級9号)」と「局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)」など、その差が本当にはっきりしていなくて…。だから、「え?このケースは認定されているのに、こちらのケースは非該当?…何が違うの?」なんていう場面も珍しくありません。

本書は、その抽象的で“グレーな部分”を整理・分析し、認定の見通しを立てる際、手助けとなるような内容になっているんです。
正直、アディーレの全国60拠点以上(※3)という規模感や、57,000人以上(※1)の相談実績がなければ、ここまで幅広い症例について、細かくまとめることはできなかったと思います。

「ここまで書いていいのか、正直迷った部分も…」
豊富な実績と経験をもとに、“書き尽くされた”一冊

企画が立ち上がってから完成まで、約6年とお聞きしています。きっと、たくさんのご苦労があったかと思いますが…

小川弁護士

そうですね…。「どこまで書いていいのか」という点には、かなり気を遣いました。
詳細に書きすぎると、逆に依頼者の方にとって不利になる内容があったり、医師免許がないと言及できない部分があったりするからです。そのギリギリのラインを、一つ一つ慎重に見極めながら執筆しました。

まあ逆に言えば、実務者目線ではそれほど有益な内容になっているということです。本書を参考に、より適切な認定実務を行える弁護士の方が増えれば、これほど嬉しいことはありません。…その結果、アディーレへの依頼が多少減ったとしても(笑)。

村松弁護士

まあ、そこは増えて欲しいですけどね(笑)。
でも、本当に初心者からベテランの方まで役に立つ内容になっていると思います。先ほどお話しした実例や考察の箇所以外にも、各部位ごとに概要や基本的な検査方法など、いろいろな症例を載せていますから。
その分、一つずつチェックして調べてっていうのは、かなり苦労しましたが…。

小川弁護士

チェックといえば、情報の出典を確認する作業も大変でしたよね?

村松弁護士

そうそう!
出典が示されていない箇所は見つかるまでとことん調べて、どうしても見つからなければ削除し、代わりの内容を記載しました。医学的な知識もかなり必要だったので、医学書を都度確認したり、医師免許を持つ先生に質問したり。とにかくやり切りましたね。

あと、実際の案件をもとにしている関係上、依頼者の方一人一人に掲載許可を取る作業も時間がかかりました。依頼者の方からすれば、メリットがないことなのにもかかわらず、非常に多くの方からご快諾をいただけて、本当にありがたかったです!

小川弁護士

それから、主な執筆担当として村松先生と私の名前しか載っていませんが、交通事故事件を扱う部署をはじめ、たくさんの先生方にご協力いただいているんです。これは、豊富な実績と経験があるアディーレの弁護士だからこそできたことだと思います。
皆さま、本当にありがとうございました!

「制度と現場」を繋ぐ、“橋渡し役”の助けに
本書が果たす大きな役割

先ほど少し触れていただきましたが、本書を出版した意義や、また後遺障害の認定実務における課題などがあれば教えてください。

村松弁護士

出版のきっかけにもあったとおり、後遺障害の認定実務にあたっては、私たち弁護士も判断に迷う場面があり、その原因の一つが、“用いられる基準”です。通常は自賠責保険の基準が適用されるのですが、「迅速・公平」を重視するあまり、個別の事例には正確に対応できなかったり、そもそも判断基準の説明が曖昧だったりと、さまざまな課題があります。

小川弁護士

さらに補足しますと、自賠責は新しい治療法や診断方法、過去にはなかった症状を、すぐさま反映することができません。おそらく20~30年ほどかかってしまうのが実情でしょう。

その一方で、MRIなど画像診断の技術が進歩したことによる問題もあり、「画像に映らないのなら、重症と判断できない」など、融通の利かない評価が増えてきている点も心配ですね。しかも、基本的には裁判所も自賠責を参考にするので、それがまた問題を難しくしている部分もあります。

村松弁護士

あとは担当する医師の理解度も重要ですよね。記載一つが認定結果に影響し得るので、「被害者が最初に訴えたときに、耳鳴りをカルテに書いてくれていたら…」などと感じることもありますね。

小川弁護士

まあ仕方ない面もあるとは思います…。医師の仕事はあくまでも“治療”。診察の時間も限られていますし、そのなかで等級認定まで見据えて…というのは、簡単ではないでしょうし。

だからこそ、そういった問題点をよく知る私たちが、依頼者の方一人一人に合わせて適切なアドバイスをするなど、基準のすき間を埋めていくべきだと考えています。「診断書に書かれていないから…」と言い訳するのではなく、「法律と医学」、そして「制度と現場」を繋ぐ、いわば“橋渡し”的な役割を、交通事故事件に関わる弁護士は積極的に担っていくべきだと思います。

では最後になりますが、本書の読者、ひいては交通事故の被害者の方に向けて、メッセージをお願いいたします。

村松弁護士

お話ししたように、後遺障害の認定については、まだまだ課題が残されています。
そして本書は、その課題解決の大きな助けになると自負しています。本書によって、一人でも多くの被害者の方が、適切な等級認定と賠償を受けられることを切に願っています。

小川弁護士

後遺障害の認定について、ここまで実務者目線で書かれた本は少ないと思います。
その本書が活用されることで、ポイントを抑えた認定実務を行える弁護士が増え、より多くの被害者救済に繋がれば、これほど嬉しいことはありません。

  • ※1:2022年6月時点。本実績は、アディーレ法律事務所の開設当時からの累計であり、弁護士法人アディーレ法律事務所と弁護士法人AdIre法律事務所の合計です。
  • ※2:アディーレ法律事務所(編)『交通事故に遭った時あなたを救うたった一冊の本―騙されやすい示談金の裏事情』,丸善プラネット,2010年12月
  • ※3:2022年6月時点。拠点数は、弁護士法人アディーレ法律事務所と弁護士法人AdIre法律事務所の合計です。

書籍情報

『申請事例からみる 交通事故 後遺障害の等級認定』 アディーレ法律事務所(編)
発売日:2022年4月20日(水)
ページ数:748ページ
定価:9,350円(本体8,500円+税10%)
刊行:中央経済社
書籍ページ:https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-35781-7

主な執筆担当

小川 貴裕(おがわ・たかひろ)
2010年弁護士登録、アディーレ法律事務所 弁護士。東京弁護士会所属。日本交通法学会会員、日本賠償科学会会員、日本交通科学会会員、東京弁護士会 憲法問題対策センター。

村松 優子(むらまつ・ゆうこ)
2010年弁護士登録、アディーレ法律事務所 弁護士。愛知県弁護士会所属。アディーレ法律事務所・経営本部・本部長(執筆当時、交通事故部門・部門長)。

※2016/6/1~2021/8/31。お電話いただいた方のうち「治療中」と回答された方の割合です。

もっと詳しく知りたい方は
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※2016/6/1~2021/8/31。お電話いただいた方のうち「治療中」と回答された方の割合です。