事業所得者の場合、逸失利益は、どのように算出すればよいのでしょうか?
個人事業主や農業従事者等で家族従業員を使用している場合には、事故前1年間の売上額から必要経費を控除した純益について、家族の寄与分を考慮した上で、被害者の寄与分を定め、それに応じた被害者本人の収入を算出します。
寄与分は、その事業者ごとに異なるため、その事業の規模、形態および関与者の状況を考慮して、具体的な割合を個別的に決定します。逸失期間の年数は、原則として就労可能年数を年収にかけ合わせ、中間利息を控除することで、計算をしていきます。
後遺障害の異議申立に回数制限はありますか?
損害保険料算出機構が行った等級認定に対して異議申立を行う場合には、回数制限はありません。何度でも異議申立をすることができます。
いっぽうで、自賠責保険・共済紛争処理機構に対しては、等級認定の再申請や異議申立を行うことはできません。そのため、認定結果に不服がある場合には、裁判によることになります。
後遺障害の等級認定によって、賠償額はどのように変わるのですか?
まず自賠責保険では、後遺障害の等級によって後遺障害の逸失利益や慰謝料についての賠償額が決められています。また、任意保険基準(各保険会社が定めている自社の支払基準)や裁判所基準(裁判をしたならば認められる基準)も後遺障害の等級を基準にして支払われています。なお、自賠責保険の支払基準は以下の表となります。
自賠法施行令別表Ⅰ・介護を要する後遺障害に適用
()内は保険金総額
| 後遺障害等級 | 慰謝料額 |
|---|---|
| 第1級 | 1600万円(4000万円) |
| 第2級 | 1163万円(3000万円) |
自賠法施行令別表Ⅱ・別表Ⅰ以外の後遺障害に適用
()内は保険金総額
| 障害等級 | 額 |
|---|---|
| 第1級 | 1100万円(3000万円) |
| 第2級 | 958万円(2590万円) |
| 第3級 | 829万円(2219万円) |
| 第4級 | 712万円(1889万円) |
| 第5級 | 599万円(1574万円) |
| 第6級 | 498万円(1296万円) |
| 第7級 | 409万円(1051万円) |
| 第8級 | 324万円(819万円) |
| 第9級 | 245万円(616万円) |
| 第10級 | 187万円(461万円) |
| 第11級 | 135万円(331万円) |
| 第12級 | 93万円(224万円) |
| 第13級 | 57万円(139万円) |
| 第14級 | 32万円(75万円) |
※なお、別表Ⅰに該当する方・別表Ⅱの1級~3級に該当する方で、被扶養者がいる方については、別表記載の慰謝料額が一定額増額され、また、別表Ⅰに該当する方については、初期費用等として、第1級の場合には500万円、第2級の場合には205万円が増額されます(保険金総額は増額しません)。







