左頬部の傷痕について弁護士が異議申立てを行った結果、併合12級が認められ、700万円以上の賠償金を獲得！

Uさんは、普通貨物自動車を運転中に、休憩のため道路の左脇へ寄って停止していたところ、後方からきた中型貨物自動車に追突されてしまいました。この事故により、Uさんは頸椎捻挫（むち打ち）、腰椎捻挫、左顔面打撲挫創（顔面挫滅創）の診断を受け、治療を余儀なくされました。

その後、約11ヵ月間の通院期間を経て、Uさんはようやく症状固定（これ以上治療を続けても症状の回復・改善が期待できなくなった状態）を迎えましたが、残念なことに頸部痛、腰部痛とともに顔面の傷が残ってしまいました。そこで、加害者側の保険会社を通じて後遺障害等級の申請を行ったものの、今後の進め方について不安に思い、複数の法律事務所に相談しました。

しかし、相談した法律事務所では、「後遺障害の認定は難しく、示談交渉で慰謝料を30万円から40万円ほど増額できる可能性はあるかもしれない」と言われてしまいました。Uさんとしては、「痛みが残っているのに後遺障害が認められないのは本当に妥当なのか」と疑問に感じ、交通事故に詳しい弁護士へ相談したいと考え、当事務所にご連絡くださいました。

弁護士が、Uさんからいただいた資料を確認するとともに、詳しく事情を伺ったところ、通院期間などから後遺障害の認定可能性があることがわかりました。そこで、当事務所であれば、認定結果を精査し必要に応じて異議申立てを行い、その後の示談交渉までサポートすることができることをお伝えしました。

ご依頼後、後遺障害の認定結果が届き、頸部痛と腰部痛の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」として、併合14級の認定を受けました。弁護士が内容を精査したところ、頸部痛や腰部痛については認定結果が妥当でしたが、左頬部に残った傷痕について後遺障害診断書上に記載がなく、後遺障害に該当するかを判断されていない可能性があることがわかりました。

そこで、弁護士は新たに医療機関から後遺障害診断書を取得するなど追加資料を収集し、後遺障害に関する異議申立てを行いました。その結果、弁護士の主張が認められ、左頬部の傷痕について12級の認定を受けることができ、すでに認められていた併合14級と合わせ、併合12級となりました。弁護士は、その結果をもとに保険会社と示談交渉を行い、全体で700万円以上の賠償金を獲得することができました。

今回のように、加害者側の保険会社を通じて後遺障害の申請を行う場合、必ずしも被害者に有利な内容で申請しているとは限りません。また、仮に後遺障害の認定結果に対して不満がある場合でも、異議申立てという不服申立制度があります。

そのため、後遺障害の認定を受けることができるか不安な方や、後遺障害の申請をしたけれども結果に納得できない方は、ぜひ当事務所へご相談ください。交通事故の被害に関する相談は何度でも無料です。